2013/02/02

Boby Wagon

本日はコレ。


1970年代のミッドセンチュリー時代に活躍し、完成度の高いデザインで現在でも多くの支持を集めているボビーワゴン。
ミッドセンチュリー好きなら知らない人はまずいないでしょう。

ポップなデザインと抜群の収納力、デザインもさることながら機能性が高く、クリエイターの方をはじめ、多くのインテリア好きから高い人気を集めています。
遊び心と機能性を兼ね備えたこのワゴンは、ちょっと頑張れば手がとどくあまりにも有名なデザイナー家具の1つだと思います。


もともと製図用として使用されることを念頭においてデザインされたワゴンで、デスク脇のスペースで「必要なモノを無駄なく効率的に収納できないか?」という疑問から、このワゴンは誕生しました。
構想の段階では2段の仕様でしたが、3段タイプで製品化され、その後、ニーズにあわせて多くのバリエーションが作られました。
本体を回転させることでワゴンの4面すべてを効率的、機能的に使える高いデザイン性、そして省スペース化。
その両方を併せ持つボビーワゴンは当時のデザインの現場には画期的な製品でした。

現在では、その収納力と機能性が多くの方に認知され、美容室や歯科医院、ホスピタル、店舗などの業務用として、また、可動式のトレー、棚、ボトルホルダー、キャスターなど機能が充実しており、リビングやオフィスをはじめ、キッチンやベッドサイドなど様々なシーンで対応、キッチン用品の収納など個人用として、用途を広げながら多くのユーザーに支持されています。

材質は一体成型を可能にしたプラスチック素材のABS樹脂。
軽量かつ衝撃にも強いという特徴があります。

SMAU賞(伊)を受賞したほか、MoMA(ニューヨーク近代美術館)のパーマネントコレクション(永久展示品)にも選定され、デザインから40年以上を経た現在もプロダクトデザインの名作として認知される存在です。


デザイナーは『Joe Colomboジョエ コロンボ】』

1930年イタリア・ミラノ生まれ。
イタリアンミッドセンチュリーを代表するインテリアデザイナーであると同時に工業デザイナー、建築家でもある。
 1962年にミラノにデザイン事務所を開設し、プロダクトデザインの仕事を始める。
同年アクリルを光らせる画期的な照明「アクリリカ」でコンパッソドーロ賞を受賞。
70年に「ボビーワゴン」を発表する。
翌71年、この世を去るまでの僅かの間に数多くのプロジェクトを手掛け、多くの名作を残した。


イタリアンデザインの黄金期、60年代を彗星のごとく駆抜け、数多くのプロダクトを残してわずか41歳でこの世を去った天才デザイナーである。

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